安達正之社長の物語
CASE 03 — PRESIDENT STORY

折れない人間力で、世界中に仲間を増やし続ける男の軌跡

結局、最後は人でしょ。

地球を自分のピッチにした男の、折れない生き方。

安達 正之ADACHI MASAYUKI
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01
That Night
誕生日の夜だった。

インドネシアの夜道を、バイクで走っていた。
車との衝突事故。3日間、意識不明。

顔は原型をとどめず、全身縫合の跡だらけ。
半身麻痺。手術はすでに4回終わっていた。
治療があと1時間遅れていたら死んでいたという。

医者は言った。
「退院まで1ヶ月はかかります」

安達正之は、こう思った。

_____ いや、2日で出よう。

そして、その通りにした。
退院10日後にはジムで自転車を漕ぎ、インドネシアチーム移籍を目指す日本人プロサッカー選手とボールを蹴っていた。

医者に言われた。
「あなたは人間じゃない……」
「治ると決めたら、治る。自分ができると思えば、できる。それだけの話なんですよ。人が決めたことは、人が決めたことですから。」
02
The Pitch
サッカーは夢というより、手段

大阪トップクラスの進学校出身。
子どもの頃から、「自分にできることは何か」を考えていた。

確かにサッカーは好きだが、彼に言わせればこうだ。

「サッカーができた。だから、仕事にするのはサッカーやなと思ってただけです。」

純粋な情熱でボールを追いかける少年たちとは、見据えている「ゴール」が違っていた。高校1年が終わる頃には大検試験に合格し、サッカーユースチームとバイトに明け暮れる日々を始めた。

19歳でアメリカへ。LAのチームとプロ契約。
理由はシンプルだ。「日本は給料が安かったので」

しかし、いよいよトップチーム昇格が見えてきた矢先。契約更新の手続きのために一時帰国した日本で、前十字靭帯断裂という大怪我を負ってしまう。

普通ならその地獄でもがき、復帰を目指す。
だが安達は違った。手術を受け、リハビリを始め、気づいた。

気持ちが入らない、と。

「仕事としてサッカーができなくなったなら、次はビジネスの世界で稼ぐだけ。地球全体を自分のピッチにすればいいと思ったんです。」

彼はすぐに頭を切り替え、ユニフォームを脱いだ。未練はなかった。

03
72 Billion
25歳、会社は約72億円で買収された。

戻ったアメリカで、泥棒に入られ、所持金ゼロに。

「別にどうってことないですよ」

そんな時、安達を新たなピッチへと導いてくれたのが、アメリカ人の恩人だった。"プロサッカー選手・安達正之"のファンだった人物だ。

「バイオマス発電って知ってるか?オレが技術を教えてやる。出資するから、やってみろ。」

廃木材や生ごみ等の資源を燃料にして、電気を作るシステム。

アメリカ人師匠に一番叩きこまれたのは、ビジネスというより「人として守るべきこと」だった。約束を守る、時間を守る、30分前行動を心掛けなさい、などだ。

そうして挑んだアメリカでの、それも初めてのビジネス。

地獄の連続だった。

「もうありすぎて、何から話していいか分からないですよ。」
「ただ、失敗は無いと思ってるんです。前向きな性格なので自分で苦労してないと思ってるだけかもしれないですね。周りからは、やばいよね、ってよく言われます(笑)」

"0から1を作るのが好き" そう語る安達がゼロから事業化したその会社は、その後、日本企業に約72億円で買収される。安達が25歳の時のことだ。

本当の喜びは数字ではなく、
自分を信じて投資してくれた
師匠の笑顔だった。

最高の恩返しができ、プロに区切りをつけた決断も正解にできた。

04
Indonesia
インドネシアを拠点に、世界へ。

2週間の休暇のつもりが、インドネシアに来て、もう14年が経つ。

不動産やM&A等を扱う会社「ARCADIA」設立。今では日本人が不動産を取得しようとしたとき、最後にたどり着く会社になった。顧客の多くが上場企業社長や投資家。完全紹介制だ。

スペインに住んでいたこともある。バルセロナのバルで意気投合したイスラエル人の凄腕エンジニアと組んで、IT会社を立ち上げた。

コロナで帰国を余儀なくされた時には、無償でその会社を譲った。

「彼が頑張ったので」
「インドネシアとスペインを気に入った理由?大阪に似ているから……ですかね」
「どちらも人柄が大阪っぽいんですよ。よくしゃべるし、前向きだし。自然が豊かで、人がおもしろく、とにかく居心地がいい。」
05
No Time to Worry
「悩んでる時間、暇でしょ?」

インドネシアで生活インフラとなっていたライドシェアの日本初導入も手掛け、日本経済新聞でも紹介された。

しかしそこで、役員の裏切りに遭った。誹謗中傷。事実無根の噂。家庭も崩れかけた。それでも安達が折れなかったのは、なぜか。

「悩むだけ無駄。
悩んでる時間って、
要するに暇でしょ?

「悩んでいる時間があるなら、楽しいことをしようって考える。サッカーと同じですよ。ゴール前に来たら、まずシュートを打つ。外したら、そのあと考えればいい。アクションしてから結果で考えましょう、ということです。多くの日本人は、外すのが怖くて打てない。でも、それって一生そのままですよね。」
「シュートを打つかどうかで、悩み過ぎじゃないですか?」
06
People
世界中の人と、仲間になろうと思った。

ドバイを含め、多くの国でビジネスをしてきて、気づいたことがある。

「僕は日本人ですが、考え方が外国人、とよく言われます(笑)。世界を回っていると、もうお金の文化は無くなるなと思う瞬間があるんですよ。でも『人』は残る、と思ってます。」

お金の価値は、国や時代によって変化する。でも、人の温かさや信頼はどこへ行っても変わらない。

だから、時間の使い方を変えた。

「好きな人より、仲間を創るという作業に時間を使ってます。サラリーマンだろうが社長だろうが、人種も関係なく、この人いいなと思ったら仲間になる。そこに一番エネルギーを使ってますね。」

大阪万博のチケットをくれたのはサッカー仲間のインドネシア大統領の息子だった。大手企業から顧問を頼まれることもあれば、飲み仲間の縁でプロバスケットボールチームのスポンサーにもなる。そんな人間関係の網の目が、世界中に張り巡らされている。

今、安達が静かに動いているのは「宇宙食」だ。
東南アジアにしか存在しない植物を使ったパワーフード・エナジーフード開発を構想している。インドネシア政府も宇宙産業に力を入れると発表した。月収2〜3万円で生活するインドネシアの人たちに栄養価の高い食を届けることも視野に入れている。ビジネスと社会貢献が一本の線でつながる。

07
Success
成功とは、納得するまでやることだ。

起業志望の若者が相談に来ても、彼は決して否定せず背中を押す。
「もう独立します!」というアシストが次々と起きる。

「みんなミスを考えるんですよ。でも僕はミスは無いって言うんです。だってやってないことにミスなんて無い。前を向いて、次を考えるだけですよ。行動することがまず大事だよ、といつも伝えてます。」

成功の定義を聞くと、彼はこう答えた。

「どんだけ稼いだかという人が多いですよね?でも僕は自分が納得するまでかな、と思ってます。納得するまでやり続けることが、成功じゃないかと。」

バイク事故の夜、倒れた安達の周囲に50人もの人が集まった。インドネシアでは普通、事故が起きても人は助けに来ない。そういう文化だ。でもその夜は違った。

「マサが事故にあった!」

と、みんなが病院搬送を助けてくれた。損得勘定なしに日頃から手を差し伸べていた地元の人たちが一斉に駆けつけたのだ。

あの夜の彼を助けたのは、これまで安達が築いてきた「人」だった。
気づけば、彼の命は「人」に救われた。

「結局、最後は人でしょ。

彼の生き方が、彼自身の命を繋ぎ止めたのだ。

ああ、これでよかったんやな……

「自分が信用することと、信じて動くこと。最後は人だ、ということをよく言ってますね。そして、人間なんでもできますよ!ということをみんなが感じてくれたらいいですよね。」

___ きっと、この人に会ったら、何かが変わる気がする。

人間なんでも、できますよ。

安達正之は今日も、地球という広大なピッチを、
仲間と共に駆け巡っている。

— 完 —
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ご感想コメント
安達正之氏
安達 正之氏
CASE 03 — 社長5分物語制作者

「よく周囲から、”安達さんは、情報量多くて、人に説明しにくい、、、” と言われてきました。どんな人で?今まで何をしてきた人か?みたいなことを聞かれることが多いんです。

そこで、この『物語』が、誰にでも簡単に、すぐ伝わる解決策になると思ったんです。これを載せたURLを送るだけで済みますから。結果、しっかり伝わるように書いてもらえて、依頼してすごく良かったです。

制作もZOOMで2回、合計しても90分程度話すだけだったので、打ち合わせ嫌いの私でも驚くほどラクでした。これからの時代、自分の人柄や価値観、経歴、実績などをまとめて証明する武器として、経営者に限らず、誰もが持っておいたほうがいいと思いますね。」

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